Persona4 the ANIMATION 第26話「No One is Alone」&総まとめ
BDを見たので真エンド編の感想を。
アニメ版ペルソナ4究極のネタバレ注意。
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True End Episode.
更なる真実に気付き、全ての元凶であるイザナミへと辿り着いた悠と仲間達。
しかし―待っていたのは、『幾千の呪言』によって文字通り全滅するという残酷過ぎる結末。仲間達が倒れていくシーンは、原作でも結構堪えたが、アニメ版はもはやトラウマになるレベル。無力感が凄まじい。
必死に悠は願う。真実なんか要らないから、ずっと仲間達と過ごしていたい・・・と。
結果、イザナミの力で繰り返される現実。未来には絶望しかないのだから、ずっと同じ今日を生きればいい・・・生気を失って行く悠。やめろよ・・・俺はループモノに超弱いんだよ・・・
仲間を育てるために世界を作った男の物語や、精神が壊れるまでタイムリープを続けた男の物語を思い出したのは言うまでもない。
しかし、この悲しい日々は突如断ち切られる。マーガレットさんの手によって。
悠に絆を再確認させるべく、猛攻を仕掛けるマーガレット。絶体絶命の彼を救ったのは・・・菜々子との絆! マーガレットのペルソナ召喚は続くが、悠も絆の力で立ち向かう。みんなの声が聞こえてくる!!! もう俺は鳥肌が立ちまくりで、涙で視界が滲んだ。
12話を連想させるペルソナラッシュ!!最高!!!
そして現れたのは・・・悠のシャドウ!!!!! 俺は原作をクリアした時、確かに思った。いや、絶対に俺だけじゃない。
『楽しい日々を終わらせたくない・・・いつまでも仲間達と遊んでいたい・・・別れるのは嫌だ・・・』
悠は、そんな自分の心の一部と向き合う。たとえみんなと離れていても、俺はもう――独りじゃない!!! ここまでの流れは神としか表現できない。完璧な人間なんていない。悠も闇を抱えていた。ますます悠のことが好きになったよ・・・
激闘を終え、マーガレットさんに感謝の握手を。 究極の絆を得た悠は、再びイザナミの元へ― 試練を乗り越え、弱い自分を受け入れて本当に強くなった今の悠に、呪言は効かない。
全ての決着を付ける・・・召喚、『伊邪那岐大神』!!!やっぱカッコイイわぁ・・・
幾千もの呪言を幾万の真言で浄化。
「人の子よ・・・見事なり!」
人間の可能性を信じ、伊邪那美大神は消滅した― 人の心の世界の霧が晴れる。そこで仲間達と再会し―事件は完全に解決したのだった。
ようやく訪れた別れの日、電車をみんなが感謝の言葉を送りながら追いかけてくる。原作と同じだ! 「忘れない。絶対に、忘れないから!」
鳴上悠の、かけがえのない一年間が終わった。
―電車が出発した後。
「行っちまったな。」
「会えないのは寂しいけど、でも大丈夫だよね、あたしたち。」 「どんなに遠くったって大丈夫。繋いだ心まで離れたりしない。」 「信じられる人たちと繋がってる。だから、これからもみんなで答えを探しにいける。」 「君が信じて選んだ答えなら、きっと一緒に掴める誰かが居る。」 「君も、みんなも一人じゃない。
同じ世界で、繋がっているから―」
-True END-
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この話を見ずしてペルソナ4は語れない!
BDの最終巻だけ買うってのは俺のコンプリート精神が地味に許さなかったが、思い切ってよかった。 もう、何て言うか、恐ろしいほどの完成度だった。制作陣の原作への愛が怒涛の勢いで流れ込んできた。俺のボキャブラリーの貧弱さが恨めしい。だがどんな伝達力を持っていたとしても、この話の凄さを全部伝えるのは不可能だろう。
悠は仲間達と離れたら、絆まで消えてしまうんじゃないかと不安を抱えていた。二度と寂しさを知りたくなかった。そこをイザナミに付け入られ、ずっとみんなと一緒の世界を望んでしまった。ループ中は、一見明るいシーンなのにやつれている悠の姿が痛々しかった・・・
その後の展開は言葉にできない。まさかマーガレットさんをこんな形で本編に絡めてくるとは!
八艘飛びを使うチートペルソナのヨシツネ、それに対抗するラクシャーサKAKKEEEEEE!!!(今度育てよう)
悠のシャドウが出たのは原作では絶対にできなかった、アニメならではの神演出だ。 スタイリッシュメガネ投げに、決め台詞は最高にクール!流石番長!! 駅での別れは原作を完全再現と、ラストまできっちりしていて大満足だった・・・!
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総まとめ
原作プレイ前、テレビ放送終了時の評価
キャラクター
☆☆☆☆★(4.5)
ストーリー ☆☆☆☆(4)
人生への影響 ☆☆☆☆(4)
放送前の注目度 ☆☆☆(3)
毎週の注目度 ☆☆☆★(3.5)
総合評価 ☆☆☆☆(4)
原作プレイ後、もう一度見た時の評価
キャラクター ☆☆☆☆☆+(5+)
ストーリー ☆☆☆☆☆+(5+)
人生への影響 ☆☆☆☆☆(5)
総合評価 ☆☆☆☆☆+(5+)
原作をプレイしているかどうかで、この作品の評価は著しく変わる。何故なら、そもそもこのアニメは原作ファン向きに作ってある為、初見の人には「人物像」や「ストーリー構成・演出の上手さ」等があんまり伝わらないからだ。それでも俺は原作を買うぐらい楽しめたので、スタッフはとても頑張ったなぁと思う。
俺がこのアニメを見ようと思った理由は、昔からアトラスのゲームに興味があったから。アトラスは独特なRPGを作っている印象があったし、ゲーム好きな俺にとって大人気ゲームのアニメ化は見逃せなかった。
そんなこんなで見始めたが、正直なところ「普通に面白い」程度の評価だった。 日常回は面白いけどやたら多くて、もっとバトルが見たいと感じた。 主人公はどうして次々と強力なペルソナが使えるのか意味不明だったり、設定もよく分からなかった。
でもこの評価はお門違いだったと原作をプレイしてすぐに実感する。 アニメの日常回はコミュの再現としっかり意味はあって、そもそも原作においてコミュはかなり重要なシステムなのだから構成はこれで大正解。特に夏休み回でコミュを一気に進めたのは感心した。 原作BGMの使い方も素晴らしく、BGMのおかげで日常回の面白さがパワーアップしていた。
もちろんバトル・シリアス回の感動はプレイ前の比じゃない。ミツオ戦で泣くとは思わなかった。原作を知っているからこそ度肝を抜かれる。この感動を、初回で味わいたかったぜ・・・
何度も重ねて言うが、ここまで評価の変わったアニメは今まで無い。それはやはり、原作に忠実だからだろう。 随所に原作を意識した演出、プレイヤーの分身だった主人公を「鳴上悠」という魅力的なキャラクターに昇華して、且つ違和感を出さないようにし、新規のファン獲得も狙った制作陣の手腕には文句のつけようがない。
総じて、原作ファンは涙腺崩壊、新規の人は原作に興味が出るレベルのアニメ化だ!
以上、「Persona4 the ANIMATION」の感想でした。
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さて、いつかP3もやるか。あと「真言(しんごん)」をずっと「しんげん」と誤読していた・・・