二次元世界観測所

暗殺教室応援ブログ。

【アニメ感想】猫物語(黒)第禁話「つばさファミリー」

思う想いは重く、募るばかり。ネタバレ全開です。

猫物語(黒) 第一巻/つばさファミリー(上)(完全生産限定版) [Blu-ray] 猫物語(黒) 第一巻/つばさファミリー(上)(完全生産限定版) [Blu-ray]
(2013/03/06)
神谷浩史堀江由衣

商品詳細を見る

原作を全て読んでいる物語シリーズのファンとして最初に言わせてもらうと、正直、猫物語(黒)はそこまで好きじゃなかった。別に嫌いという訳じゃないし、雑談パートもいつも通り楽しいけれど、流石に雑談多過ぎだった上、(白)の方が個人的に傑作だったのが大きい。 まぁ、これまでの物語で散々〝悪夢の九日間〟と阿良々木君が言っていたから碌な出来事じゃなかったのだろうという予想はしていたけれど、それならそれで全部シリアスにやって欲しかったなぁとか色々思ったのさ。

一応、アニメの化物語偽物語しか知らない人へ物語シリーズ現実での時系列を説明すると、最初に発売されたのは化物語(上)で、2006年11月。(下)は一ヶ月後の12月。次は阿良々木君と吸血鬼の物語、傷物語が2008年5月に発売。そして偽物語(上)が2008年9月、(下)は2009年6月。2009年の7月からはアニメが放送開始し、俺がアニヲタ化。その後、2010年7月にてようやく主要人物の一人、羽川との出来事が描かれた猫物語(黒)が発売した。

つまり何が言いたいかと言うと、化物語の下巻で話していたことの詳細は約4年間も伏せられていた。どんなロングパスだよ!俺はアニメで知った人だからあんまり待ってはいなかったけど、原作からのファンだった人からすればゴールデンウィークの物語はようやく来たか!ってとても期待していたはず。それなのにどうしても中途半端に感じてしまう内容だったので(俺の読み込みが浅いせいもあるが)、このアニメ化もどうなることかと不安だった。

しかし結論から言ってしまえば映像化は大成功だったね。 
雑談はシャフト演出のおかげでテンポ良く進み、映像のインパク(腕がブチィ!下半身がボーン!)も最高クラスで作画は当然のように超クオリティ。そして何より一番重要なのは・・・

ブラック羽川のエロさです!! 
常に下着姿で白髪でおまけにネコミミなんだぜ?もうたまんねーわー!!

・・・折角ここまで真面目に語ってきたのに一気に台無しになった気がするけど、さてさて本編の感想をどうぞ。

-----------------------------

~人物編~

阿良々木 暦(あららぎ こよみ) 3bc30765.jpg「え!?マジで!?羽川が何でもしてくれるの!?
やったぁ!!」

我らが主人公、阿良々木君!化物語より以前なので友達は羽川と忍野のみ! 彼は八九寺に出会い壊れていったと言われていたがそんなことはなかった。この頃でも十分上級者。

問題発言・問題行動は枚挙に暇がないが、それでも最後はきっちりかっこ良く締めるので人気は高い。 ちなみに原作ではエロ本を買うために『月火の足を舐めて脅迫』し3000円巻き上げてます。もうダメだこの兄貴。

阿良々木 月火(あららぎ つきひ) 16c87227.jpg「あーもうお兄ちゃん、妹のおっぱい触り過ぎ!」

この頃はキャラ立ちがしたかったらしくヤンデレを意識していた。自分の声は井口裕香みたいだとも思っている。 兄にナチュラルに胸を揉まれたり乙女のような恋愛相談をされたり一緒に寝たり苦労(?)は絶えない。

阿良々木 火憐(あららぎ かれん) d7f18f97.jpg「意外と長かったなぁ、42.195km!」

ジョギング気分でフルマラソンしちゃう大きいほうの妹。恋愛観は男前。 ちなみにちなみに原作で阿良々木君は汗を舐めたり抱きつかれ胸に挟まれたりしてます。 阿良々木君は邪魔な妹、ぐらいに思っている。彼女の歯を磨くまでは・・・

羽川 翼(はねかわ つばさ) 7c371101.jpg「いいじゃんそれ、家族っぽくて」

どこまでも完璧で、どこまでも不遇な巨乳眼鏡委員長。 今回の話はブラックの方が出ずっぱりだったので出番は少なかった。 『何でもする』とよりにもよって阿良々木君に言っちゃうというミスをやらかし、全視聴者を期待させた。

彼女が抱えている闇は大きく深く、今回の件では根本的な解決になっていない。そして『化物語』のラスボスに・・・ ちなみにちなみにちなみに某キャラコメではダーク羽川(notブラック)なる存在になったりした。

ブラック羽川 fae47522.jpg「にゃおん♪」

下着姿で人々を襲う憑依型の怪異。化物語ではパジャマです。どっちも刺激的!エナジードレインしてくれーー!!

その性格は自由気ままで予想不可能とまるで猫のよう・・・しかしそれは羽川のキャラ設定だった。 理性を失くした羽川翼。ひたすらストレス発散を続ける存在。この時の記憶が残らないのは幸いか・・・

今回羽川は障り猫を完全支配していたが、化物語の時は多分半分くらい。 阿良々木君の『絶体絶命メール』により演技を忘れ駆けつけてしまう。 補足しておくと、下着を替えに家に帰るような観念があるなら携帯だって充電して持ってるだろ、という彼の推理。

・・・え?どこに隠し持ってたかだって??それは・・・どこでしょうね?(すっとぼけ)

吸血鬼幼女 4c1d1c28.jpg「ぱないの!」「マジでまいうー」※全て阿良々木君の幻聴です。

名前はまだ無い頃の忍野忍:旧キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。 ミスドとの出会いはなかなか衝撃。阿良々木君の「夢を壊すな!」がもっともだよw 吸血鬼の誇りとは何だったのか。 今回の騒動の実質的な解決役。化物語のラスト同様彼女が全て持っていく、と。

忍野 メメ(おしの メメ) 5385d60c.jpg「軽はずみに言えない事って、誰にでもあるよね」

胡散臭い中年バランサー。忍野おおおおおおおおおおおおおお!!!(何) そうだよ、この声が聞きたかったんだよ!居なくなってからじわじわ来る彼の存在感。

だが彼はブラック羽川に対しては無力だった。でも阿良々木君にはどんなにボロボロになっても(落ち武者w)、弱ってはいても弱さを見せないのが忍野だ。知り合いなら容赦をしないタイプの忍野が何度も負けている事実は阿良々木君を驚愕させた。春休み―傷物語での彼を知っているだけに尚更。

-----------------------------

14e3d726.jpg普通になろうとして、普通からかけ離れた少女。

最大の不幸は、どんなことでも実現できる力を持ってしまったこと。若干意味合いが違うかもしれないけど、身近に遠い存在がいる複雑な感情はありふれていると思う。兄弟が自分よりも賢いとか、友達に彼女ができたとか、妬みの範囲ならまだマシだ。羽川の場合は圧倒的な「正しさ」これはキツイ。忍野も言っていたけれど両親は劣等感をずっと背負うことになる。

ただしここで勘違いしちゃいけないのは、両親が『悪』ではない訳ではない。当然。

この事件は猫黒では根本的に何も解決していないし、化物語でも同様だったりする。家庭は歪んでいて阿良々木暦は他の女の彼氏。ならどうすれば彼女は救われるのか・・・彼女の課題&結末が描かれた猫物語(白)は必見。神ラノベ。

7a083d3b.jpg「不幸な女子なんて萌えるだけだろ」
「僕は下着姿の猫耳女子高生に欲情してるだけなんだよ」

・・・と阿良々木君はキメ顔でそう言った。同情じゃなくて欲情だ!最低の発言だけどカッコイイのが阿良々木君。 羽川が僕に同情しなかったように、僕は羽川に同情しない。そしてこの感情は―恋じゃない。

彼がやろうとしたことは先にも書いたけど何の解決にもなっていない、その場しのぎの応急処置だ。・・・ただし自分の命を懸けた。もはや究極の愛。自分が犠牲になろうと、それで満足できるならいい。

少し話が逸れるけど、死にかけの阿良々木君は「羽川のためなら死んでもいい」と考えている。これ、最近どっかで聞いたな~と思っていたらあれだ、ニコ生でやっていた『つばさキャット一挙放送』。ブラック羽川に殺されかけて、同じことを考えるのよね。ただ、つばさキャットでの阿良々木君はそう考えた直後、「僕が死んだら羽川が殺される!」と思い直し必死で生きようとする。そして忍に助けを求めて助かる。

原作を読んでた時は恥ずかしながら全く気付かなかったけどこれめっちゃいい対比だよね。

羽川のために死にたかった猫黒。
羽川のために生きなければならなかった化物。

共通しているのは、羽川への想い。

羽川は阿良々木君に恋していたが、阿良々木君は羽川に恋を超越した感情を持っていた。そりゃ阿良々木君から告白なんてできないよねぇ。まぁそもそも羽川からの好意には全く気付いていなかったから結果は同じなのだけれど・・・真実は残酷だ。

neko2 001結果、阿良々木君の中で羽川への感情は「初恋ではない何か」になったのだった。

 

そして・・・
 97648078.jpg 「僕は階段を上る」

重さを失くした少女―戦場ヶ原ひたぎが降ってくる。 そう、化物語第一話は何とこの物語の文字通り続きなのだ。羽川の事件を解決した翌日にガハラさんの秘密を知りまた忍野の元へ・・・と、忍野があきれていた理由がこれ。忍野も大変だw


物語シリーズはセカンド・シーズンへ・・・ neko.jpg neko9 001


3BH.jpg

嬉しいけど、ただでさえまどマギで大変だったり傷物語の映画があるのに大丈夫なのかシャフトさん!?

全物語アニメ化ってのは随分前に発表されたけど今年来るとは・・・また特番でやってくれないかな。

-----------------------------

まとめ c96de377.jpgここ最近のシャフトはずっと本気だね!少し前までは『シャフトの本気』という言葉があったぐらいなのに。 こんな素晴らしい作品をタダで見れるなんていい時代だよ。

この物語で羽川の異常っぷりを阿良々木君は認識する。家庭の不和を聞いても心の奥では「あの羽川だし大丈夫だろう」ぐらいにしか捉えていなかった彼だが、家を見て精神が崩壊するほどの恐怖を感じてます。神谷さんの迫真の演技が上手くそれを表現していた。

4ページに渡り失敗した・・・ではなく『死んじゃえ』を連呼する問題のシーンはシャフトのことだしefのアレとかアレとかアレっぽくエグい演出が来るかと思って身構えてしまったぜ。重くなり過ぎないで良かった。

他にも障り猫と羽川が同時に叫ぶシーンは映像と音があるアニメならでは。悲痛な声に鳥肌が立った。 今更だけどこの物語はやはり『傷』を見ていないと阿良々木君がどうしてここまで羽川を大切に想うのかが分からないから映画がますます期待される。あれ?そういや映画化決定したのっていつだったっけ??

俺は今でこそ境ホラレベルを読むぐらいには小説理解力が上がっている(はず)だからまた原作読もうかな、新しい発見がありそう。読んだ頃はまだまだオタクとしてにわかというか未熟だったし(言い訳)

羽川翼の物語は、そう簡単には終わらない。これまで積み重ねてきたものが違う。 セカンドシーズンの1作目はきっと実質的に後編(化物は中編)である猫物語(白)だろう。

最初にして最高の作品。 今年中に放送するみたいだしその時はまた全力で記事を書きます。

以上、感想のような何かでした。やたら長くなってしまった・・・

TB送信先: 
http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-4937.html
http://wendykai.blog60.fc2.com/blog-entry-1957.html
http://soraxcan.blog59.fc2.com/blog-entry-2730.html
http://nanohana0103.blog.fc2.com/blog-entry-758.html
http://kakioki60.blog129.fc2.com/blog-entry-1678.html
http://najigo.blog31.fc2.com/blog-entry-867.html
http://brook0316.blog.fc2.com/blog-entry-2744.html
http://reilove.blog51.fc2.com/blog-entry-6275.html
http://kimamaturedure.blog.fc2.com/blog-entry-67.html
http://akihiroblog555.blog.fc2.com/blog-entry-1336.html
http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-719.html
http://blogs.yahoo.co.jp/honeybear62444/31411972.html
http://blog.livedoor.jp/sumi4460/archives/67771066.html
http://e102128.blog54.fc2.com/blog-entry-2155.html
http://enkaigakari.seesaa.net/article/311042976.html
http://shinjitsuakuro.blog109.fc2.com/blog-entry-1882.html
http://84870.blog13.fc2.com/blog-entry-2721.html
http://sagaturedure.blog31.fc2.com/blog-entry-5684.html
http://blog.livedoor.jp/t_cherry398/archives/51706341.html
http://blogs.yahoo.co.jp/geallza/64155068.html
http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2013/01/nekokuro.html
http://takaoadventure.blog98.fc2.com/blog-entry-3257.html

公式サイト

 

何気に物語シリーズのちゃんとした記事はこれが初めてか。俺と物語シリーズの出会いのあらましを知りたい人はこの記事を読んでね。羽川さんのパンチラがなければ見ていなかった人は多いはず。ブラック羽川のように常に下着姿はエロエロだけどパンチラにはそれはそれで別のエロさがあるのさ!